アントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノのプレーはもう見られないのだろうか。エウジェニオ・ファシェッティ氏は、引退も選択肢にあると感じている。伊メディア『スカイ・スポーツ』が伝えた。
カッサーノはサンプドリアで戦力外扱いを受けている。夏には他クラブからのオファーが話題になったものの、本人が頑なに拒否した。そのため、少なくとも冬まではサンプドリアにとどまることになっている。
1995年から2001年にかけてバーリを指揮してカッサーノを世に送り出したファシェッティ氏が、教え子の現状について話した。
カッサーノの恩師は、「彼はチャレンジして成功を収め、自分の家に戻った。そして再び口論になった。もうスパイクを脱いでもいいと私は思う」とコメント。だが、「こういった選手を少ししか見られないのは残念なことだよ」とも語っている。
1月に新天地を探すこともできるが、ファシェッティ氏は難しいという意見で「彼はもう34歳だ。この2年は少ししかプレーしていない。誰が獲りたいと思うのだろうか」と述べた。
そして、カッサーノとの関係にも触れ、「私は彼のパートナーだとは思っていない。ただ、彼が望むのであれば、いつだって話すよ。彼と口論になったことはないが、いつだって言いたいことを言ってきた」と話している。
「彼はケタ違いの選手だったが、それを100%出し切ることはなかった。それが真実だよ」とも語ったファシェッティ氏。輝きを失った“天才”の現状に悲しさがあるのかもしれない。
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