レアルを相手に訴訟を起こしたエーロ・マルカネン【写真:Getty Images】
スウェーデン1部のAIKソルナに所属する25歳のフィンランド代表FWエーロ・マルカネンが、クビにしたレアル・マドリーを相手に訴訟を起こしたようだ。14日付のスペイン紙『ムンド・デポルティボ』が報じている。
マルカネンは、2014年夏にAIKソルナからマドリーのBチームであるレアル・マドリー・カスティージャへ移籍。同選手は、当時ジネディーヌ・ジダン監督(現マドリー監督)が率いていたそのチームで10試合に出場して2得点1アシストを決めると、その年のチャンピオンズリーグの登録メンバーにも加えられて将来を期待されていた。
しかし、昨年8月にクラブは突如マルカネンと契約を解除することを決断。その理由は、同選手が太り過ぎていたからだという。
マルカネンは、昨年の夏のプレシーズンキャンプに18キロも太った状態で登場。その姿を見たジダン監督は、スタッフと相談した末に同選手との契約を解除するようクラブに求めたようだ。
この突然の解雇に納得がいかなかったマルカネンは、自らの顔を太らせた加工画像を自身のツイッターに掲載してクラブの決断への不満を皮肉に表現。それからクラブの措置が度が過ぎたものだったことを証明するためにマドリーを相手に訴訟を起こすことを決意し、今月29日に裁判が行われる予定だと報じられている。
マドリーをクビになったマルカネンは、フィンランド1部のロヴァニエメン・パロセウラを経て今年1月に古巣AIKソルナに復帰し、昨季に公式戦29試合に出場して13得点3アシストをマーク。そして現在、フィンランド代表メンバーの1人としてロシアワールドカップ欧州予選に挑んでいる。
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