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長谷部、サウジを「自信を持っている」と警戒。先発11人は「今の段階ではわからない」

text by 編集部 photo by Getty Images

長谷部
長谷部誠【写真:Getty Images】

 日本代表は14日、ロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア代表戦に向け、埼玉県内で前日練習を行った。

「今日の練習でもかなりいい緊張感持ってやれている。この試合の重要性というのはみんな感じていると思う」とキャプテンの長谷部誠は話しており、チームの雰囲気は良さそうだ。勝利のためには「攻守両面で戦う姿勢見せて、チーム全員でやっていかなきゃいけない」と、総合力で勝ち点3を掴み取る意思を示した。

 サウジアラビア代表のベルト・ファン・マルヴァイク監督は、2010年南アフリカW杯でオランダ代表を準優勝に導いている。長谷部は「率いているチームが違う」としながらも、ライバルの組織力について言及する。

「初戦の2試合に勝ったことによって、すごく自信を持ってやっていると感じる。中東のチームは結構緩いことがあるけど、サウジアラビアはかなりオーガナイズしてやっている部分もある。多少、我慢しなきゃいけない時間帯が出てくるかなと。それは覚悟してやらないといけない」

 11日のオマーン代表戦では大迫勇也が2得点を挙げ、清武弘嗣もトップ下で輝いた。彼らと同ポジションの岡崎慎司や香川真司、さらにヴァイッド・ハリルホジッチ監督から「リズムが足りない」と指摘された本田圭佑がベンチスタートとなる可能性もゼロではない。

 長谷部曰く「昨日と今日の練習では、本当に明日誰が出るかというのは僕らも今の段階ではわからない」という。どのようなメンバーで臨むのかは気になるところだが、キャプテンは「誰が出るにしても監督が求めているサッカーをやらなければいけない」と強調した。

 サウジアラビアにとってはドローも悪くない結果だが、日本にとっては勝利が求められる一戦だ。とはいえ、前がかりになりすぎるのも危険。「自分たちのホームで、そして勝たなければいけない状況。ただ、絶対に負けてはいけない」と長谷部は言う。

 リスクを冒す場面も必ず出てくるはずで、先に失点してしまえば試合運びは難しくなる。キャプテンの長谷部が「バランスはしっかりと考えなければいけない。イケイケな感じだと、相手もカウンターを得意としているので、そういうところも考えながら」と述べるように、ハリルジャパンはしっかりとゲームをコントロールする必要がある。勝ち点3が必須だが、敗れてしまっては意味がない。勝利のためには緻密なリスク管理が求められるだろう。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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