リオネル・メッシとバルセロナの関係に終わりが近づく?【写真:Getty Images】
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、来季末で2000年から在籍しているバルセロナを退団する可能性が浮上した。
スペイン紙『マルカ』によれば、メッシは休暇中の今年7月2週目にバルセロナから打診された契約延長に一旦断りを入れたという。現行契約は2018年夏までで、このまま交渉が進まなければメッシは来季末でバルセロナを去ることになる。
この決断には自身の脱税疑惑が影響しているのではないかと囁かれている。メッシは今年7月、肖像権料収入に絡む脱税の疑いでスペインの裁判所から有罪判決を言い渡されていた。
父ホルヘ・メッシ氏も関与した一連の事件では、タックスヘイブン(租税回避地)に設立したダミー会社を通して420万ユーロ(約5億円)もの脱税が明らかになっており、メッシ本人は禁錮21ヶ月を求刑されている。
選手側の弁護団は未納分と追徴課税分の税金を支払い終えており判決を不服として最高裁判所へ上告するとしていたが、いまだ騒動は収束していない。
脱税の件が一向に進展せず、メッシはプレーを邪魔する存在に嫌気がさしているようだ。だが、まだバルサとの関係が完全に終わりを迎えたわけではない。
7月の段階でメッシは父ホルヘ氏を通して「契約が終了する2018年に改めて決断したい」とクラブに伝えていたという。これが正しければ、まだ契約延長の可能性は残されている。
『マルカ』紙はメッシが仮にバルセロナを退団することになった場合、移籍先の最有力候補は恩師ジョゼップ・グアルディオラ監督がいるマンチェスター・シティになると伝えている。同クラブにはかつてバルセロナで要職を務めた人物が多数在籍しており、移籍における障害は少ない。今後しばらく世界最高のスター選手の決断に注目が集まりそうだ。
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