日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本代表は15日、ロシアワールドカップアジア最終予選でサウジアラビア代表とホームで対戦するが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が試合の前日会見に出席して意気込みを述べた。
11日に行われたオマーン戦では永木亮太がA代表デビューを果たし、1年5ヶ月ぶりの代表復帰となった大迫勇也が2ゴールを挙げるなど収穫のある試合だった。
ハリルホジッチ監督も「オマーン戦でかなりの情報を得た。戦術のトレーニングでも情報を得られた。できるだけ良い11人を選ばなければならない」と、オマーン戦を考慮したうえでサウジアラビア戦の先発メンバー選びを熟考していると語った。
現在の海外組は所属クラブで試合で出場機会を確保していない選手が多いが、ハリルホジッチ監督はそういった選手を大幅に入れ替えることはできないと断言した。
「オマーン戦では何人かをトライした。経験や自信はすぐに学べるわけではない。27~28歳、あるいはそれ以上であっても自信や経験が足りないというのがわかる。1つのチームを形成するのに、この半年間は困難であった。80%が海外組で、定期的に試合に出ていない。彼らが試合に出ていれば代表のパフォーマンスも上がる。試合に出ていない海外組の8~9人変えることもできるが、私はそれは不可能と言いたい」
また、「可能であれば“若い選手”をプレーさせてみたい。若い選手がより自信を持って“経験のある選手たち”にプレッシャーをかけてほしい。そうすれば競争が生まれる」と、若手選手からベテラン選手への突き上げを求めた。
グループで首位に立つサウジアラビア代表に勝利するには「大きな痛みをともなう」と語ったハリルホジッチ監督だが、この大一番でどのような11人をピッチに送り出すのだろうか。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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