ブラジル代表のチッチ監督【写真:Getty Images】
今年6月20日にブラジル代表の新指揮官に就任したチッチ監督は、すでに母国代表のサポーターを虜にしたようだ。13日にブラジル誌『プラカル』が報じている。
コリンチャンスを率いてリーグ優勝を2度経験し、そのうえ2012年に日本で行われたクラブW杯ではチェルシーを下してチームを優勝に導いたことから、同クラブでは名将監督として知られているブラジル代表のチッチ監督。
解任されたドゥンガ氏に代わって今年6月に代表チームの後任監督へと就任した同チッチ監督は、現在行われているロシアワールドカップ(W杯)南米予選で5連勝を収め、チームをグループの首位へと導いている。
この成績により、チッチ監督は失望の中にあった母国のサポーターのハートを鷲掴み。しかし、同監督が愛されている理由は結果だけではなく、その態度や振る舞い方、慎ましさもそうだという。
ブラジル代表は、先週の金曜日にブラジル南東部のベロオリゾンテにあるアトレチコ・ミネイロのスポーツセンターでトレーニングを行った。するとチッチ監督は、練習場のスタンドに登って同代表の練習を見物しに来たサポーターが残して行ったゴミの収集を手伝ったという。そして、その様子が映された写真がウェブ上に出回り、直ぐにサポーターの間で話題にされたようだ。
今年6月に開催されたコパ・アメリカ・センテナリオで29年ぶりに同大会のグループステージで敗退したチームの後任監督を務めるという非常にデリケートな大役を任されたチッチ監督。しかし同監督は、結果と“慎ましい”態度で母国のサポーターのハートをしっかりと掴んでいるようだ。
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