イングランド代表のウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
イングランド代表キャプテンのウェイン・ルーニーは、SNS上での呼びかけに応え、自身のユニフォームを病気の少年にプレゼントすることを決めた。13日付の英『BBC』など複数メディアが伝えている。
イギリスのシェフィールドに住む8歳のカサビアン・ニュートン=スミスくんは、2歳の頃にユーイング肉腫(骨のがんの一種)と診断され、さらに脳にも手術不可能な2つの腫瘍があるという。末期症状にあるこの少年に「最期の笑顔」を届けようという運動がSNS上で起こっていた。
この話を伝え聞いたルーニーは、11日には代表チームメートのMFアダム・ララーナとともにカサビアンくんへの応援の思いを表す写真を撮影し、友人であるシェフィールド・ユナイテッドのFWビリー・シャープがSNSに投稿していた。さらに、現地時間12日に行われたロシアW杯欧州予選のスコットランド戦を勝利で終えたあと、ルーニーはこの試合で着用したユニフォームにサインを入れてプレゼントすることを約束した。
支援の呼びかけを行っていたイギリスの草の根サッカー団体「グラスルーツ」を通して公開されたビデオメッセージで、ルーニーはカサビアンくんに向けて次のように激励の言葉を送った。
「何年も応援してくれていることに大きな感謝を伝えたい。僕も、イングランド代表の他の選手たちも、君が見せてくれた勇気のことを誇らしく感じている。スコットランド戦のユニフォームを届けるので、喜んでもらえることを願っている。そして君が笑顔になれることを」
隣国同士の因縁の一戦であるスコットランド戦に、イングランド代表は3-0で快勝。ルーニーはこの試合にキャプテンとしてフル出場していた。
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