イングランド代表のエリック・ダイアー【写真:Getty Images】
トッテナムのイングランド代表MFエリック・ダイアーは、ポルトガル代表でのプレーを選ばなかったことについて後悔はしていないという。13日付の英メディア『スカイ・スポーツ』が同選手のコメントを伝えた。
7歳の時にイギリスを離れてポルトガルへ移ったダイアーは、リスボンのスポルティングCPの下部組織で本格的にサッカーを開始し、そのままトップチームにデビュー。2014年にトッテナムへ移籍するまでポルトガルで過ごしていた。将来的にポルトガル代表を選択する可能性について打診を受けたこともあったという。
だがU-18代表からイングランドでプレーを続けてきたダイアーは、2015年にはA代表デビューを果たした。今年の夏にはEURO2016にも出場したが、イングランドは格下とみられたアイスランドに敗れての準々決勝敗退に終わり、対照的にポルトガルは同国初となる欧州制覇を成し遂げる結果となった。
それでもダイアーは、ポルトガルを選んでいれば欧州王者の一員となっていた可能性について後悔はしていないようだ。「イングランドが何も勝ち取れないならポルトガルに勝ってほしいと思う。彼らの優勝はすごく嬉しく思ったよ」としながらも、「自分がポルトガル代表でプレーすべきだと考えたことは一度もなかった」と話している。
「僕は100%イングランド人だ」と語るダイアーは、選手が本来の出身国以外の代表チームでプレーすることについて快くは思っていない様子。「ポルトガルではブラジル人選手がポルトガル代表でプレーすることも多いが、彼らはポルトガル人じゃない。自分が成長していく過程で、そういうことをあまり気に入ってはいなかった。自分はイングランドでプレーするとずっと考えていたよ」と語った。
イングランド代表に定着したダイアーは、現地時間11日に行われたW杯欧州予選のスコットランド戦にもフル出場。15日にはスペイン代表との親善試合に臨む。
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