香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は13日、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(15日)に向けて練習を行った。
香川真司は右足首痛のため、11日のオマーン戦は90分間ベンチを温めた。しかし、現在は練習メニューもしっかりこなせているようで、「もう大丈夫」と話した。
サウジアラビアは現在グループ首位。「ここで叩かないと離される一方なので、確実に勝ちに行きたい」と香川は言う。そして、勝利のためには自分たちを信じることが大事だと語る。
「気負いすぎるんじゃなくて、もう一度自分たちの力を信じてやる。チームの決まりもあるが、ピッチに入ったら自分のプレーをその中でどうやって生かしていくか。それがチームに還元できると思っている。ラクな試合はないとは思っているけど、すごくこの4試合は厳しい試合が続いているので、こういう厳しい相手の中で勝ちきれたらチームとしてすごく自信を得られるんじゃないかなと」
トップ下として清武弘嗣が存在感を増している。オマーン戦は1ゴール2アシストを記録した。「やはりキヨはキックの精度やアシストする能力というのは本当に高いなと改めて感じた」と香川。その上で「僕たちは流動的に動いてリズムを作っていく方なのかなと。ボールタッチを多くしながらプレーできれば、チャンスは自ずと増えてくるんじゃないか」と、自身がピッチに立った時のことをイメージした。
サウジアラビアについては「前線はキレのある選手が多い印象で、ディフェンスラインはもちろんフィジカル的なものは強いと思う」としたが、こう述べる。
「ラインコントロールやポゼッションからのミスっていうのは、スカウティングで得られている。そういうところをうまく突ければ、それに越したことはない」
相手の情報をしっかりインプットしているが、理想の形はすでに頭の中にある。
「僕個人としてはサウジがどう来るとかより、やっぱり自分たちがどう行くか。ホームでやるサッカーの中でどうやってトライできるかというところに重きを置いている。しっかりとまずはいい準備をして、いいスタートを切りたい」
背番号10は、自身の活躍でハリルジャパンに勝利をもたらすことができるだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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