アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
1978年のワールドカップ(W杯)でアルゼンチン代表を優勝に導いたセサル・ルイス・メノッティ氏は、低迷するアルゼンチン代表に対し「何をしたいのか理解できない」と述べている。11日、スペイン紙『アス』が報じている。
宿敵ブラジルに0-3と完敗し、依然としてW杯出場圏外の6位と低迷するアルゼンチン代表。メノッティ氏はそんな代表に対し「どのように攻め、どのように守りたいのか理解できない。代表はどのようなサッカーをしたいのだろうか。今の代表チームを理解できない。そのプレーの手法を心配している」と現状に強い危機感を抱く。
そして「ソリスタを機能させるためには、オーケストラは合わせなければいけない。リオネル・メッシは最後の30mのところでほとんどボールに触れなかった。もし彼がゴールできないのなら、ゴンザロ・イグアイン、アンヘル・ディ・マリアがゴールを決めなければいけないのだ」と続ける。
批判はサッカー協会にも及び「もし真剣にサッカーをしたいのなら真剣な指導者たちがいなければいけない。アルゼンチンサッカーの運営はひどいというのが真実だ。サッカーのパフォーマンスはきちんとした運営の結果によるものなのだ」と語る。
しかし、こうした現状を憂いながらも、メノッティ氏は「それでも代表はW杯へ行ける」と述べている。アルゼンチン代表はこうした重鎮の期待に応え、現状を打破できるのだろうか。
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