台湾がグアムに勝利【写真:EAFF】
土曜日の午後に行われた男子EAFF E-1 Football Championship 2017予選第2ラウンドの試合で、台湾とグアムが対戦。人手不足に陥ったグアムに対し、ウ・チュンチンとリン・チエシュンがゴールを奪った台湾が勝利を収めた。
序盤は両チームが攻め合う展開。台湾は最初の数分間にチェン・チャオアンのクロスが何度かチャンスを演出していた。グアムはFWシェーン・マルコムが攻守両面で積極的な動きを見せる。得意のロングスローでチャンスを生み出したかと思えば、直後には急いで自陣に戻りボールを奪い返そうとしていた。
試合の流れに変化がもたらされたのは、グアムのMFジャスティン・リーに一発レッドカードが提示されたプレーだった。転倒した台湾のDFチェン・チャオアンの顔面を蹴ったことによるものだ。故意ではなかったという主張も実らず、結局リーはトゥメンバヤル・ドルジンスレン主審の判定を受け入れてピッチを去ることになった。
数的優位に立った台湾は、26分に先制点を奪うことに成功する。チェン・ポリャンからのボールを受けたウ・チュンチンが、難なくGKダラス・ジェイを破ってゴールを決めてみせた。
その5分後にはグアムにさらなる痛手。キャプテンのジェイソン・カンリフがピッチサイドでの治療を必要とする事態となった。一旦はピッチに戻ったカンリフだが結局37分に交代することになり、チームは先発したセントラルMFの2人をともに失うことになってしまった。
ハーフタイム直前には、台湾も負傷により交代枠の2つを使うことを余儀なくされる。MFフン・ツークイとGKパン・ウェイチエがともに担架で運び出されなければならない状態となった。
マタオ(グアム代表の愛称)には後半に同点に追いつくチャンスがなかったわけではない。マルコムは54分に逃した絶好のチャンスをさぞ悔やんでいることだろう。DFのクリアミスによりすぐ目の前にボールが巡ってきたが、ゴール横へと外してしまった。
結局80分には試合の行方が確定。GKジェイのセーブによるこぼれ球にリン・チエシュンが飛び込み、先日代表チームの新指揮官に就任したばかりの黒田和生監督に初勝利をプレゼントした。
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