対照的だった清武と本田
サウジアラビア戦まで中3日という日程を考えると、オマーン戦は戦術やチームの完成度を問うような試合ではなく、サウジアラビア戦でベストな編成を行うべく、選手個々の状態をみるのが最大の目的だろう。
おそらくテストの必要性がないと判断された長谷部誠は起用されず。香川真司と長友佑都はコンディションが整っていないという理由で起用が見送られている。キリンチャレンジカップの選手交代は6人なので、5人はフル出場しなければならない。西川周作、丸山祐市、酒井宏樹、酒井高徳、山口蛍が90分間プレーした。
所属クラブでの出番が少ないため試合勘をつけさせたい3人として、本田圭佑が61分まで、吉田麻也は78分、清武弘嗣は71分までプレーした。吉田と清武については問題なし。清武は1得点2アシストで攻撃を牽引していた。ポジティブな結果である。
一方、本田は全く本調子でないことが確認された。こちらはネガティブな結果だ。サウジアラビア戦のような重要な試合には経験のある選手を使いたいだろうが、オマーン戦の状態のままでは無理だ。
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