「MVPは清武」「紅白戦みたいな試合だった」
――試合は4-0で快勝しました。ショーンさんが選ぶこの試合のMVPは誰ですか?
「清武かな。今日も結果を出したからね。学も良かったと思うよ」
――サウジアラビア戦ではどの選手を使うべきでしょうか?
「清武は絶対に使わないといけない。蛍も良いと思う。永木は良いパフォーマンスだったけど、長谷部と同じようなディフェンシブタイプだから、その2人(永木と長谷部)のコンビは出来ないと思う」
――オマーンは“仮想サウジアラビア”でしたが、本番に向けての収穫はどんなところにあったと思いますか?
「試合前には失点をゼロにすることとチャンスをたくさん作ってほしいと言っていたけど、両方できていた。攻守のバランスがよかったのが収穫だと思う。良いウォーミングアップになったね。紅白戦みたいな試合だった」
――“本番”のサウジアラビア戦ではどんなところが注目となるでしょうか?
「ボランチのバランス。サウジアラビアとの戦いではスムーズな攻守が大事になる」
――オマーン戦でもJリーグの選手と海外の選手が多くプレーしました。ショーンさんから見て、何か違いを感じましたか?
「特に感じなかったけど、ひとつだけ言わないといけないならば、オフ・ザ・ボールのコンタクトや球際などは海外でプレーしてる選手の方がセンスが良いと思った」
――新しい選手が活躍を見せた一方、岡崎は不発で長友もコンディション不良で欠場するなど、これまで代表を支えてきた選手が結果を残せていません。今後は多くのポジションで選手が入れ替わりそうですね。
「そうですね。でも、それもサッカー。ピッチで残す結果がすべて。難しいけど、プロフェッショナルスポーツでは感傷すべきじゃない」
――ありがとうございました! サウジアラビア戦でもよろしくお願いします。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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