ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:田中伸弥】
【日本 4-0 オマーン キリンチャレンジカップ】
日本代表は11日、キリンチャレンジカップでオマーン代表と対戦し、4-0の快勝を収めた。
大迫勇也が結果を残したことは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にとっても嬉しい収穫だった。
「私が就任してからずっと、我々の良いアクションから得点できる選手を探していた」と指揮官は話しているが、この日の大迫はクロスを頭で合わせ、ボックス内で冷静にシュートを放った。「182cmあってこれができる選手はなかなかいない。こういったプレーをしっかり有効に使っていかないといけない」とストライカーのプレーに手応えを得ている様子だった。
これまでハリルジャパンの最前線には岡崎慎司がおり、浅野拓磨も試された。先月のオーストラリア戦では本田圭佑が起用されている。そうした中での大迫の台頭であり、「このポジションに良い候補が見つかった」と指揮官は話し、こう続けた。
「2点取って嬉しいというのもあるが、私が要求した通りのポジションを取ってくれたというのもある。今のところ、彼はチームに多くのことをもたらしてくれると思う」
主力の中には所属クラブで出場機会に恵まれない選手もいるが、大迫はケルンでポジションを確保している。コンディションの良さはこの日も表れていた。ハリルホジッチ監督は「私はより良いチームを作ろうとしているだけ」と強調する。
オマーン戦の活躍だけで大迫が絶対的な存在に上り詰めたとは言えないが、少なくとも、サウジアラビア戦で起用する目処は立ったはずだ。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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