イングランドのカップ戦で、審判の負傷により観客の一人が急遽代役を務めるという珍事が発生した。9日付の英『BBC』など複数メディアが伝えている。

　イングランドのリーグ1（3部相当）とリーグ2（4部相当）のチームによる行われるカップ戦「EFLカップ」のグループステージ最終節が現地時間8日に開催された。4部のニューポート・カウンティはホームで3部ウィンブルドンと対戦したが、この試合でアンディ・デイビス主審がハムストリングを痛め、続行不可能になったという。

　第四審判が主審の代役を務めることになったが、第四審判の代役は不在。そこでクラブは、ハーフタイムにツイッターの公式アカウントで異例の呼びかけを行った。「重要な告知：負傷で審判が続行不可能！　資格を持った審判の方がいればスタッフまでご連絡ください！」とツイートしている。

　この日の試合を観戦に訪れていた観客は368人という記録的な少なさだったとのことだが、幸いその中にこの呼びかけに応じた者がいた。ファンのポール・ゴベット氏が第四審判の代役を務め、試合が中止となる危機を救ったという。

　珍しい出来事ではあるが、ニューポートの試合では昨年10月にも同様の事態が発生していた。ポーツマスとの試合で前半に主審が負傷し、スタジアム内のスピーカーでの呼びかけに応じたポーツマスファンが第四審判の代役を務めたということがあった。

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