ロッチデールのホームスタジアム【写真:Getty Images】
イングランドのカップ戦で、3部リーグのチームが”5歳”の少年をベンチ入りさせた。9日にクラブ公式サイトが伝えている。
3部に相当するリーグ1所属のロッチデールAFCは、現地時間9日に行われたEFLカップでリーグ2(4部)のハートリプール・ユナイテッドと対戦した。EFLカップはイングランドの3部と4部のチームにより行われるカップ戦で、れっきとした公式戦だ。
この試合で、ロッチデールは5歳の少年ジョシュア・マコーマックくんを”ベンチ入り”させることを試合前に発表。試合後にも、「チームの史上最年少選手」をベンチ入りさせたことを伝えている。
ロッチデールのファンであるというジョシュアくんは脳腫瘍を患い、9月には末期の状態にあると診断されたとのことだ。入院中のため実際に試合会場を訪れることはできなかったが、この小さな選手のために背番号”55″が用意され、ドレッシングルーム内に掲げられたという。
10日にはキース・ヒル監督や選手らが病院を訪れ、ユニフォームや試合のメンバー表を贈る予定だという。「彼とは2月に初めて会い、我々全員が心を打たれた。ジョシュアが経験しているようなことを、どの子供も経験すべきではない。彼と家族のためにクラブとしてあらゆる手を尽くしていきたい」とヒル監督は試合前にコメントしている。
なお、試合はロッチデールが2-1で勝利し、ジョシュアくんに白星をプレゼントすることに成功している。この勝利でチームはグループ形式で行われるラウンドを突破して決勝トーナメントへ進んだ。
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