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ギリシャで異常事態。審判委員長の自宅”放火”の疑いで全公式戦中止に

text by 編集部 photo by Getty Images

ギリシャ
ギリシャのサポーター【写真:Getty Images】

 審判委員長の自宅を標的とした“テロ行為“が発生した疑いがあるとして、ギリシャであらゆる公式戦が中止されるという事態となった。ギリシャサッカー協会(EPO)が9日に発表を行い、同日付けの英『BBC』など各国メディアが報じている。

 EPOによれば、ギリシャ北部にあるギオルゴス・ビカス審判委員長の自宅で9日に火災が発生したとのことだ。原因については消防が調査中とのことだが、放火の可能性が疑われている模様だ。審判委員長や家族らは無事だったという。

 これを受け、EPOは国内におけるあらゆるサッカーの試合の開催を中止することを発表している。消防による調査結果の発表を待った上で、今後の対応を再検討するという。

 報道によれば、数日前にも審判委員会の別のメンバーが自宅を訪れた何者かに脅迫されるという事件が起こっていたとのことだ。その後、脅迫を受けた委員とビカス氏を含む3名の委員は辞任の意志を表明していた。

 サポーターが熱狂的であることで知られるギリシャでは、今シーズンの開幕時にも問題が発生していた。暴力行為の恐れがあるとしてスポーツ相がリーグ開幕の延期を命じ、本来8月20日に開幕される予定だった1部リーグは9月10日から開始。これまでに8節を消化している。

【了】

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