グアム代表と北朝鮮代表【写真:EAFF】
水曜日の夜に行われた男子EAFF E-1 Football Championship 2017予選第2ラウンド第2節では、グアム代表を倒すには北朝鮮代表のソ・ヒョンウクとパク・グァン・リョンがゴールを決めるだけで十分だった。
この大会の初戦で台湾を2-0で破った北朝鮮は、その試合で審判団との口論により退席を命じられたヨルン・アンデルセン監督が不在の状況の中で試合をさせられている。
香港に2-3で敗れた敗戦から守備を著しく改善したグアムを相手に、北朝鮮は前半中ずっとイライラさせられる。グアムのGKダグラス・ヘリックはほとんど出番がなく、その上複雑な状況でも頻繁にDFアレキサンダー・リーとDFブランドン・マクドナルドがピンチを救った。
マタオ(グアム代表の愛称)は、クリアする度にエールを送り、またピッチでボールを動かす度に北朝鮮の選手たちにブーイングする中立地の観客を素早く味方につける。しかし、彼らのサポートはグアムの攻撃にはあまり効果はなかったようだ。前半アディショナルタイムには僅かな時間ながらプレッシャーをかけたにもかかわらず、両チームはスコアレスで前半終了を迎える。
後半が再開すると、北朝鮮がプレッシャーをかけ続ける展開に。そして迎えた67分にソ・ヒョンウクが至近距離からとてつもないボレーシュートを叩き込み、1-0とする先制点を決めて試合を動かした。
このゴールが、グアムの意気を少し喪失させたようだった。グアムはそれまで堅い守備を保ち続けていたが、ロングスローからガイとシェイン・マルコムが最善の努力をしてスタジアムを沸かせたにもかかわらず、北朝鮮に強いプレッシャーをかけることができないままでいた。
そして、グアムのペナリティーエリアから僅かに離れたところで北朝鮮がフリーキックのチャンスを得ると、87分にFWパク・グァン・リョンが見事なフリーキックを沈める。この結果、北朝鮮は来月12月に日本で開催される本大会にさらに近づいた。
【了】