中島翔哉が2得点に絡む活躍でFC東京を勝利に導いた【写真:Getty Images】
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦の3試合が9日に行われた。
FC岐阜、松本山雅FC、グルージャ盛岡と次々にJリーグクラブを撃破してきたJFLのHonda FCはJ1のFC東京と対戦した。
戦前はFC東京が有利と予想されていたが、3試合連続ジャイアントキリングで勝ち上がってきたHonda FCはその勢いのままに先制に成功する。18分、香川大樹のスルーパスに反応した久野純弥がペナルティエリア右に抜け出しシュートを放ち、GK秋元陽太の守るゴールネットを揺らした。
しかし、FC東京もJ1クラブの意地を見せる。ハーフタイムに梶山陽平を下げて小川諒也を投入。さらに51分、中島翔哉がペナルティエリア外からシュートを撃つと、DFに当たってコースが変わりゴールイン。同点に追いつく。
終盤の80分、再び中島が輝く。相手DFを十分に引きつけてラストパス。それを受けた室屋成が見事なループシュートを沈めた。FC東京が終盤にリオ五輪代表の2人の活躍で逆転しそのまま試合終了。Honda FCの快進撃を止め、準々決勝進出を果たしている。
大宮アルディージャ対横浜FCは延長戦突入かと思われた後半終了間際、87分に動く。途中出場の家長昭博をマークしていた大久保哲哉がペナルティエリア内でハンドを犯し、大宮にPKが与えられる。
家長のPKは一度蹴り直しになるも、二度目をしっかりと決めて89分に大宮が先制に成功。そのまま1-0で逃げ切って横浜FCを振り切り、準々決勝進出を決めた。
ガンバ大阪対清水エスパルスも両者譲らない熱戦となり、スコアレスのまま延長戦に突入する。すると延長後半の112分、左サイドから遠藤保仁が蹴ったコーナーキックに途中出場の長沢駿がヘディングで合わせてゴールネットを揺らす。
その後、呉屋大翔が2枚目のイエローカードを提示されて退場になるトラブルもあったが、公式戦3試合ぶりに復帰を果たした長身FWが古巣から奪ったゴールが決勝点となりG大阪が清水を退けて準々決勝へと駒を進めた。
天皇杯4回戦の残り5試合、柏レイソル対湘南ベルマーレ、鹿島アントラーズ対ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス対アルビレックス新潟、サガン鳥栖対サンフレッチェ広島、川崎フロンターレ対浦和レッズはいずれも今週末12日に開催される。
9日に行われた天皇杯4回戦の結果は以下の通り。
FC東京 2-1 Honda FC
大宮 1-0 横浜FC
G大阪 1-0 清水
【了】