フィリップ・ラーム【写真:Getty Images】
シュトゥットガルトへ期限付き移籍した2シーズンを除いて、プロキャリアのほとんどをバイエルン・ミュンヘンに捧げてきた主将フィリップ・ラームが今季限りでの現役引退を示唆した。
今月11日に33歳の誕生日を迎えるラームは独『シュポルト・ビルト』に対し「9ヶ月前にも言った通り、2017年に引退する可能性がある。その気持ちに変わりはない」と述べている。
数々のタイトルを獲得してきた元ドイツDFによる「9ヶ月前」の発言とは、独『ビルト』のインタビューにおけるものだった。
「僕のポジションで自分よりいいプレーのできる選手が出てきたら、もしくは他の選手たちについていけないと感じたら、より早い段階で現役引退を考えねばならないかもしれない」
ラームの現行契約は2018年夏までで、「より早い段階」という言葉が真実であれば契約満了の1年前にあたる今季末がそれにあたるだろう。今回『シュポルト・ビルト』には、具体的に2017年という数字を出して現役引退をほのめかしている。
「今季はまだ7ヶ月も残っているし、たくさんのことが起こるだろう。シーズン終了時に獲得したタイトルによって自分の将来が安泰になるわけではないが、僕の体の中からさらに感じるものがあればどうやって続けていくか決める」
常に自分に対して厳しい目を向け、高みを目指すラームらしい判断基準だろう。「僕は最高水準と今の自分自身を比較して、キャリアを終える正しいタイミングを認識する。契約は2018年まであり、現時点で急いで決める必要はない」と語っており、シーズン終了までの7ヶ月間でゆっくりと今後について考えるつもりのようだ。
しかし「(今季末で現役引退の可能性を)排除することはできない」とも述べており、8度のリーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇、W杯王者を経験した職人肌のDFがピッチを去る日は確実に近づいている。
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