ハンブルガーSVのMFアレン・ハリロヴィッチ【写真:Getty Images】
日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVのクロアチア代表MFアレン・ハリロヴィッチが、同クラブのスタジアムの警備員から認識されずにドレッシングルームから追い出されたようだ。7日に米メディア『フォックス・スポーツ』を含む複数のメディアが報じている。
現地時間5日に行われたハンブルガーSV対ボルシア・ドルトムントの試合が終わった後、ハリロヴィッチはバルセロナ時代の元チームメートであるDFマルク・バルトラに挨拶をするためにドルトムントのドレッシングルームに向かったようだ。しかしハリロヴィッチは、ドレッシングルームへと向かう廊下の入り口でハンブルガーSVが雇う1人の警備員に「私はハンブルガーSVの全員の選手を知っているけれど、君は一度も見たことがない」と言われ、立ち入りを禁止されたという。
そこでハリロヴィッチは、警備員から遠ざけられる前に荒々しく説明。そして、そこに介入して状況を説明したクラブの役員幹部のおかげでようやくドレッシングルームへ入ることができたという。
現在20歳のハリロヴィッチは、今年の7月にHSVへ移籍。しかし、最下位に沈んでいるチームで出場機会には恵まれておらず、これまで僅か164分しか出場していない。そしてこの試合でも招集メンバーから外されており、その上クラブの警備員からも認識されないという非常に影の薄い立場に置かれているようだ。
チームだけではなく、クラブも新たなスポーツディレクターを招聘したりと不安定な状況にあるHSV。そのような複雑な状況の中で、果たしてこれからハリロヴィッチに転機が訪れるだろうか。
【了】