香港を下した台湾代表【写真:CTFA】
女子EAFF E-1 Football Championship 2017予選第2ラウンドの試合が8日の午後に香港フットボールクラブ競技場で行われ、開始早々2得点を決めたリン・ヤーハンの活躍などで台湾代表が5-0で開催国香港代表を圧倒した。
試合はゆっくりとした展開でスタート。ライ・リーチンの狙いすましたコーナーキックからリンが頭で合わせて先制点を決める6分まで、両チームともに大したチャンスは訪れなかった。
その13分後には、先制弾と全く同じような形で台湾が追加点を挙げる。それまで何度も印象的なセーブをして香港フットボールクラブ競技場の観客から拍手を浴びていた香港のGKレオン・ワイ・ンガが、この失点に悔しがった。
香港は、ビハインドを負った状態でありながらも稀にしか台湾にチャンスを作らせない。しかし、ミッシェル・パオが至近距離から放った低い弾道のシュートは左ポストを僅かに交わしてネットに吸い込まれ、台湾の3点目が決まった。
3-0で前半を折り返すと雨が降り始める。このせいで人工芝が滑りやすくなったためにゲームの速度が遅くなった。そしてライが、再び台湾の4点目をお膳立てをする。今回はコーナーキックからクリアミスしたボールをリー・シウイーチンが押し込んだ。
終盤になって1点でも返そうと香港の選手たちがチャンスを作り、チャン・ワイ・キも強烈なグラウンダーのシュートを放ったが、チャンスを悉く逃してしまう。
そして途中交代で入った台湾のチン・イエンピンが、87分にGKの衝突を利用して無人のゴールにボールを流し込んだことで、ホームチームは大敗を喫した。
柳楽雅幸監督率いる台湾は2015年の9月に行われたリオデジャネイロ五輪2次予選以来の公式戦勝利を挙げ、チームにとって相応しい結果を手にした。
【了】