「ケルンでのプレーを出していきたい」
こうした中、代表では誰かが最前線でターゲット的な役割を担いつつ、点取屋としての重責を果たさなければならない。そのファーストチョイスはこれまで岡崎だったが、今回、大迫が新たな有力候補に名乗りを上げたのは確か。本人も意欲を大いに高めている。
「代表とクラブの違いは1トップと2トップの違いくらいかな。むしろこっちの方が前に行ける。(ファーストトップとしても)もちろんできる自信があります。今は何よりドイツでFWとして出ているんで、ゴール前に入る回数がすごく増えたと思うし、自分でも勢いを持って入れる。
あっち(ドイツ)のゴール前は自陣にしろ、相手陣内にしろ、強さがすごくありますから、そこでプレーする回数が増えて、点を重ねることができれば、自分も強くなると思う。そういうプレーを出していきたい」と本人も言うように、ケルンの延長線上でプレーすることでいい感覚をそのまま持ち込むつもりだという。
サウジアラビアとの大一番でこの男に最前線を託すためにも、まずはオマーン戦でベストな起用法を探ることが肝要だ。それだけに、ハリルホジッチ監督はいきなり2トップから試合を始めることはないだろう。4-2-3-1の基本布陣からスタートし、1トップに大迫を置いた状態で攻撃陣がどこまで連動するかを確認すると見られる。
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