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豪代表FWバーンズ、FC東京での困難を嘆く「2人の監督で分断されたシーズン」

text by 編集部 photo by Getty Images

バーンズ
FC東京のオーストラリア代表FWネイサン・バーンズ【写真:Getty Images】

 現在ロシアW杯アジア最終予選のタイ戦に向けてオーストラリア代表に合流しているFWネイサン・バーンズは、所属するFC東京での苦しいシーズンが自らのパフォーマンスに影響したと述べた。豪メディア『Outside90』と豪サッカー協会公式サイトが伝えている。

 来日2年目の今季、バーンズは年間を通して出場機会の確保に苦しんだ。リーグ戦は16試合の出場にとどまり、1ゴールと期待を裏切る結果に終わっている。先月のサウジアラビア戦と日本戦に向けたオーストラリア代表メンバーからも漏れてしまった。

「あれは本当に残念だった。クラブでの僕の状態が代表招集外の理由になったのかもしれない。僕はFC東京のチーム内で戦っている。アンジ(・ポスタコグルー監督)は選手たちに毎週試合に出てプレーすることを期待している」

 コンスタントに出番を得て結果を残さなければ主力でも代表から漏れてしまう。オーストラリア代表でもポジション争いは熾烈で、バーンズにとっては焦りの募る1年だったようだ。

「全体的に見れば、僕にとっての今季はまあまあだったように思う。(FC東京での)僕のポジションには厳しい競争があり、多くのストライカー達の状態が良かった」

 そして困難な1年になったもう一つの原因として、城福浩監督のもとでの迷走とその後の監督交代を挙げた。

「僕はよくやったと思う。明らかに高い期待を背負っていて、少しでも向上することを期待され、もっとゴールを決めたかった。だが、2人の監督がいたことで分断されたシーズンになってしまった。クラブにとって…僕らにとっていいシーズンではなかった。順位表の中央付近だったが、より高い期待を背負っていたのだから」

 開幕からつまづき、そこからの再調整と序盤戦に負ったダメージをどこかでカバーしなければならなかった。それに手間取り、浮上しきれなかったことを悔やんでいるバーンズ。久々のオーストラリア代表招集となったタイ戦はW杯予選突破に向けてグループ内で優位を確保するための重要な一戦と位置付けており、名誉挽回に燃えている。

【了】

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