バルサの新たな武器となったカウンター
また、この日の2点とも、ボール奪取からの素早いカウンターからによるものだった。ルイス・エンリケ監督も今シーズン中、しばしばポゼッションにこだわりを見せないというコメントも残していることもあり、今やカウンターはバルセロナの新しい武器になっている。前述のポゼッション52%という数字でも強敵相手に勝ち切ることができることを見事に証明した。
苦しいゲームを制したバルセロナだが、これからメッシ、ネイマール、ルイス・スアレスらは、ワールドカップ南米予選出場のために、それぞれ長距離移動を強いられることになる。
代表戦後のバルセロナの苦戦ぶりはもはや通例となっている。12月11日のオサスナ戦まで週2試合の日程が続き、その中にはレアル・マドリーとのクラシコも含まれている。彼らのコンディションニングが、今後のリーガ、チャンピオンズリーグの流れに大きく影響してくるのは間違いないだろう。
(文:高橋康光)
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