相手選手も称賛。攻撃のタクトを振ったメッシ
そして、メッシ。ケガから復帰した第8節のデポルティボ戦以来、充実のパフォーマンスを披露し続けている。この日も1ゴール1アシストもマークし、完全に攻撃のタクトを振っていた。
セビージャペースで進んだ43分のゴールは試合の流れを変える上でも特に大きかった。後方からのボールを受けると素早く前線へフィード。そのままスルスルと上がり、ネイマールからのリターンを受けゴールゲット。この際ペナルティエリアには5人のセビージャディフェンスに対し、バルセロナの選手は4人。後方から上がるメッシには誰もついていない状態だった。
この日もブスケッツと並ぶ位置まで下がり、組み立てに参加することも多く、よりフリーでボールに触れたメッシ。この日のボールタッチ数66回は、ブスケッツ、デニス・スアレス、イバン・ラキティッチと他のMFを上回っている。
そして2点目のアシストは、得意のドリブルでダイアゴナルに切り込みながら、相手の視界から消えていたルイス・スアレスへソフトなパスを送る、技ありのテクニックを見せつけた。
セビージャの先制ゴールを決めたMFビトーロも「彼はゲームのコントロールの仕方が分かっている。前半は彼にうまくプレッシャーをかけたが、後半は違いを見せつけた。史上最高の選手だ」と手放しで賛辞を送る。
メッシがゴールゲッターから、試合全体をコントロールするプレーヤーとしての進化が改めて感じ取れる一戦となった。
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