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小林が語る「楽しみなミッション」。香川、清武の控えに甘んじるつもりはない

text by 編集部 photo by Getty Images

小林祐希
小林祐希【写真:Getty Images】

 日本代表は6日、キリンチャレンジ杯・オマーン戦(11日)、ロシアW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日)に向け、茨城県内で合宿をスタートさせた。

 約5ヶ月ぶり2度目の代表招集となった小林祐希。オランダ・ヘーレンフェーン移籍後は初めての選出となった。早速、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督と会話する姿も見られたが、「さらにもう1ランク、2ランク上に行くためのアドバイスをもらった」という。具体的には2点あるそうだ。

「守備の時の寄せる距離を今よりもうちょい縮められるんじゃないかっていうこと。左足でいいものを持っているんだから、ドリブルでスピードアップしてワンツーシュートとかを強引に出しに行ってもいいんじゃないかと」

 クラブでは中盤の位置で守備面でも貢献している。スプリントの回数、カバーリングの意識、空中戦と「この3つは自分でもかなり手ごたえというか、意外と戦えてるなという実感がある」と自身を覗かせる。

 ハリルジャパンでは攻撃的なパフォーマンスが期待されているが、香川真司や清武弘嗣といった選手たちがライバルとなる。「あの2人からポジションを奪うというのは、相当難しいことだとわかっているんですけど、こうやって笑いが出ちゃうくらい楽しみなミッション」と前向きに捉えている。

「もしかしたら共存になるかもしれないし、蹴落とさなきゃいけなくなるかもしれないし、自分がベンチから見守るかもしれない。何か違いを見せるって言ったら勝負強さとか、ゴール前での思い切りの良さ。あと『こうじゃないな』って思った時に自分の判断で変えてプレーをしようとする意欲というか。ちょっと違うことに取り組む勇気とかは俺は持っているので、そういうのも怒られない程度に出していければいいかなと」

 2人の“先輩”は「今でもすごく高い壁」と認めるが、「いつまでも壁だ、壁だと言っていたら俺の成長も止まるし、彼らもどんどん先に進んでいる」とも話す。「追いつけ、追い越せ、そして突き放していかなきゃいけない」というように、控えに甘んじるつもりは全くない。

 今回の代表ウィークで、小林は確かな爪痕を残すつもりだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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