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本田圭佑 8年前

ミラン、好調の要因は集中力。レギュラー欠場で問われる本田らバックアップメンバーの力

現在セリエAで3位につけるミラン。ヴィチェンツォ・モンテッラ監督は好調の要因であるチームとしての集中力の継続を19位パレルモ相手にも求めている。またこの試合では左ウイングのレギュラーであるエムバイエ・ニアンの欠場が濃厚。モンテッラ監督にはいくつかのオプションがあるが、いずれにしても本田圭佑らバックアップメンバーの力が問われることになる。(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

集中力の継続をチームに求めるモンテッラ監督

ヴィンチェンツォ・モンテッラ
ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督【写真:Getty Images】

 「明日の試合は特に集中しなければならない。結果は出ていないが、パレルモのサッカーにはちゃんとしたアイディアがある。全力でぶつからないと痛い目を見る。それにまだ我々は、相手を見下して戦えるような状況ではないのだ」

 5日、ミランのヴィチェンツォ・モンテッラ監督は、パレルモ戦の前日記者会見でこのように語った。パレルモは現在19位、すでに一度の監督更迭も行い、チーム状態は決して良くはない。3位のミランとしては勝って当たり前とみなされる試合だが、指揮官は選手たちに集中を求めていた。

 そのチームとしての集中力が、今のミランの強さとなっている。気力、体力ともにフレッシュで技術もある若い選手たちが、攻守両面で一致して試合に臨む。前節のペスカーラ戦など、内容で押されることはあってもGKからFWまでが持ち場での仕事をしっかりとこなし、勝利をもぎ取る。

 以前モンテッラ監督は「まずは組織プレー。そうすれば個人の技術も発揮されるようになるし、ゲーム内容も向上する」と語っていたが、若手主体のチームはその通りに成績を挙げていると言える。パレルモ戦で求められるのは、やはりそういったプレーの継続である。

 だが、この試合ではネックが一つある。左ウイングとして主力を張り続けているエムバイエ・ニアンが風邪を引いたのちにコンディションが上がらず、パレルモ戦に招集されなかったとのことだ。過密日程の続いたスソを温存しベンチスタートとした第10節のジェノア戦同様、彼の代わりに出てくる選手の力が問われることになる。

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