ドルトムントが抱える”CL後遺症”
“ジンクス”を打ち破れるか。2016年11月5日のブンデスリーガ第10節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでハンブルガーSV(HSV)と戦う。
2日のチャンピオンズリーグ(CL)グループF第4戦、対スポルティング戦を1-0で勝ち切ったことで、決勝トーナメント進出を決めたドルトムント。残りの2試合は実質的に消化試合となった。この結果を受けて監督トーマス・トゥヘルは「ブンデスリーガに力を集中することができる」と語っている。
現在ブンデスリーガでドルトムントの順位は6位。内訳は4勝3分2敗で。10月の戦績は3分1敗と勝ちなしで終えた。後退とまでは行かずとも、足止めを食らっている状況だ。まずはHSV戦に「力を集中」することで、現状を打破したい。
4日の前日会見でトゥヘル監督は「もう長いことになるが、誰もがハンブルクでの奇妙な感覚を知っている」と語った。ドルトムントはリーグ戦で12/13シーズン以来、アウェイでHSVに勝利を収めたことがない。ここ3シーズンの対戦成績は1分2敗。ハンブルクの地で「奇妙な」ジンクスに囚われているのだ。
また今季のドルトムントは“CL後遺症”に悩まされている。CLからブンデスリーガへの切り替えが上手くいっていない。レアル・マドリー戦のあとのレバークーゼン戦は0-2で敗北を喫し、スポルティング戦のあとのインゴルシュタット戦は3-3のドローに終わった。いずれもアウェイゲームである。
つまり、CLの後のハンブルクでのアウェイゲームで勝利することは、リーグ戦で停滞している現状を打破することを意味する。トゥヘルは「HSVに対するネガティブなシリーズを終えるのに、明日以上のタイミングはない」と意気込んだ。