ケルンの大迫勇也【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は4日、オマーン代表との国際親善試合およびロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に向けた日本代表メンバーを発表した。ケルン所属のFW大迫勇也は、昨年6月以来1年4ヶ月ぶりとなる代表復帰を果たしている。
10月に行われた前回のW杯予選でも、ブンデスリーガで2試合連続ゴールを決めた直後だった大迫の招集を待望する声が上がっていたが、その際は復帰ならず。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、大迫のケルンでの連続ゴールが各クラブへの招集リスト提出後だったと話しつつ、その活躍を継続すれば代表復帰のチャンスはあると述べていた。
その後はゴールこそないものの、大迫はケルンで先発出場を続け、チームの好調な戦いに貢献して現地メディアからも高い評価を受けてきた。指揮官も、大迫は「常にリストに入っていた」とした上で、今回の招集は「ロジカル(論理的)」なことだと話している。
ハリルホジッチ監督が大迫に求めているのは、チームの得点力を向上させることだ。「ビッグチャンスはかなりあるが、ゴール前の仕留める部分を伸ばさなければならない」とチーム全体の決定力不足を問題視し、「点を取れる選手を探している」という指揮官は、大迫がその一つのソリューションになる可能性があると期待を述べた。
大迫の持ち味について、他の代表選手たちよりも「フィジカルのクオリティーが高く、ヘディングの強さもある」とハリルホジッチ監督。クラブで任されている役割と代表で求める役割は異なるが、これまで起用してきた選手たちとは別のタイプのプレーができる選手だとして、最前線のストライカーとしての役割を求めることを強調した。
大迫は初めて日本代表に招集された2013年東アジアカップで2得点を記録し、同年11月のオランダ代表との親善試合でも1得点。だが2014年、15年には出場した計9試合でゴールを奪うことはできなかった。クラブで成長を遂げて戻ってきた今回、代表で3年ぶりとなるゴールを決めることができるだろうか。
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