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イラン、W杯最終予選韓国戦での宗教的行為でFIFAから罰金処分

text by 編集部 photo by Getty Images

イラン
韓国戦のイランサポーター【写真:Getty Images】

 ロシアW杯アジア最終予選の試合で「宗教的」な応援行為が行われたとして、イランフットボール連盟に罰金処分が科された。国際サッカー連盟(FIFA)が発表している。

 各大陸で開催されているW杯予選の試合で行われた各種の違反行為に対し、FIFAは3日に処分内容を発表。観客による差別的行為や反スポーツ的行為があったとして、ブラジルやアルゼンチンなどを含む数ヶ国に罰金処分が言い渡された。その中でイランは、試合での宗教的行為があったとして4万5000スイスフラン(約475万円)の罰金処分を下されている。

 3日付の英メディア『BBC』によれば、イランへの処分は現地時間の先月11日にテヘランで開催されたアジア最終予選の韓国戦で行われた行為に対するものとのことだ。この日はイランの国教であるシーア派イスラームの重要な宗教的祭日「アーシュラー」の日にあたっていた。

 ムハンマドの孫であるイマーム・フサインの殉教を追悼するため、観客には黒い衣服の着用が求められたほか、宗教的なチャントも歌われていたという。だが、これらの行為は試合におけるあらゆる政治的・宗教的・商業的メッセージの発信を禁じるFIFAの規定に抵触することになった。

 イランはアジア最終予選で日本とは別のグループAに入っている。今回の処分を受けた韓国戦には1-0の勝利を収め、3勝1分けの勝ち点10でグループ首位。2大会連続のW杯出場に向けて順調な戦いを続けている。

【了】

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