終始“ちぐはぐ”していたユナイテッド
圧倒的にゲームを支配しながらも得点を奪えずにスコアレスドローに終わったバーンリー戦から中4日。マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでのヨーロッパリーグ(EL)フェネルバフチェ戦に挑んだ。
バーンリー戦からは前線の3枚を入れ替えて臨んだものの、開始2分にムサ・ソウにバイシクルシュートを決められ、30分にはポール・ポグバが負傷交代。ボールは支配するものの、決定的なチャンスを作れずに前半終了。ポグバとの交代でピッチに立ったズラタン・イブラヒモビッチ、キャプテンのウェイン・ルーニーが相手選手と口論になるなどチームとして上手くいっていない様子がうかがえた。
59分にはイェレマイン・レンスに直接FKを叩き込まれた。このシーンではファウルを犯したのは前線から守備に戻って来たイブラヒモビッチ。ボール支配率65パーセント、パス本数はフェネルバフチェの約3倍、しかし放ったシュートは4本。バーンリー戦とは異なりシュートを打つシーンすら作ることができなかった。
バーンリー戦ではマタを中心に多くの決定的なチャンスを作り出したが、この試合を通してユナイテッドは”ちぐはぐ”という言葉がぴったり当てはまっていた。選手個々は必死に打開しようとしているのだが、それがいい結果に結び付かない。点が線になっていかない。
果たしてモウリーニョ監督はどのようなチームを作ろうとしているのだろうか。特にどの選手を軸にして、どのようなサッカーで「得点を奪おう」としているのかが見えてこない。イブラヒモビッチなのか、ポグバなのか。出場すればチームは負けなしであったマタはベンチからのスタートだった(後半から途中出場)。
アントニオ・バレンシア、クリス・スモーリング、エリック・バイリーの3人を怪我で欠き、4人のうち3人を左利きの選手で補わなければならないという最終ライン。21日間で7試合、その中にはアウェイでのチェルシー、リバプール戦が含まれる過密日程。エクスキューズはあるが、すでに開幕から約3ヶ月が経っているのだ。