11月以降はクラブに専念可能。失地回復もできる
また、セビージャは年末から2017年初頭にかけて多くの試合を戦うことになる。チームは3つの大会で戦い続けることができている。リーガでは“ビッグクラブ”のパーティーに潜り込み、レアル・マドリーやバルセロナを見失うことなく順位表の上位で争っている。チャンピオンズリーグではユベントス戦またはリヨン戦であと1ポイントを獲得すれば(あるいはリヨンが残り2連勝できなければ)、セビージャの歴史上3度目となるベスト16進出が決定する。
突破を決めることができれば、2月には8強を目指した戦いがスタートする。これまでの最高到達点であるベスト16の壁を突破できるかどうかの勝負だ。また、今月末にはコパ・デル・レイの戦いも始まる。こちらも多大な労力を要求される魅力的な大会であり、昨年の大会ではセビージャは決勝まで進んでいる。
こういった見通しの中で、クラブもホルヘ・サンパオリ監督も清武を失いたいとは考えていない。11月が終わり代表チームの試合が行われる期間が過ぎれば、清武もセビージャでのプレーに専念し、この数週間での失地を回復することができるだろう。エイバル戦に90分間フル出場した9月17日以来プレーしていなかったが、久々にセビージャのユニフォームを着てピッチに立つことができた。このチームで彼にやれることはまだまだたくさんある。
(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】)
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