冬の放出は全く考えていない
「彼が日本まで旅するのは日本代表にとってはプラスになることだが、我々にとって好ましいことではない。我々にとっては管理できることでも解決できることでもない」と監督は不満を口にしている。
長距離移動と息をつく暇もないスケジュールにより、清武は他の選手たちに対するアドバンテージを失ってしまった。だがセビージャ指揮官によれば、「彼のコンディションや、我々にもたらしてくれる貢献を考えれば、まもなくチームに加わることができると期待している」とのことだ。
これまでのシーズン序盤戦は悪循環の繰り返しだった。代表チームの試合でリーガが中断されるたびに、日本代表は清武を招集してきた。彼は違いを生むことを期待されている選手の一人だ。これから日本代表は今月11日に茨城でオマーン代表と対戦したあと、15日には埼玉にサウジアラビア代表を迎える。
その後はしばらく代表の試合がなく、サンパオリ監督は清武がセビージャに集中できることを望んでいる。クラブ関係者によれば、冬の移籍市場で彼を放出することは全く考えていないという。ここ数週間は主役の座を失ってしまったとはいえ、指揮官の構想に多くの選択肢をもたらすことができる能力を持った選手だとクラブは考えているからだ。
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