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清武、待望のCLデビュー。指揮官は「代表招集」への不満を吐露も、冬の放出は無し【現地記者の目】

UEFAチャンピオンズリーグ、グループステージ第4節ディナモ・ザグレブ戦で、久々にセビージャでの出場機会を得た清武弘嗣。最近はベンチ外も経験してきたが、クラブは冬の移籍市場での放出を考えていないという。ホルヘ・サンパオリ監督は日本代表招集への不満を口にしたが、11月の代表ウィークが終われば、3月まではクラブでの活動に専念できる。ここから序列を上げることはできるだろうか。(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】、翻訳:フットボールチャンネル編集部)

text by ロシオ・ゲバラ photo by Getty Images

久々に得た出場機会、待望のCLデビュー

CLディナモ・ザグレブ戦で途中出場したセビージャの清武弘嗣
CLディナモ・ザグレブ戦で途中出場したセビージャの清武弘嗣【写真:Getty Images】

 清武弘嗣はセビージャのユニフォームで久々の出場機会を得ることができた。ディナモ・ザグレブ戦のラスト15分、ガンソとの交代での出場ではあったが、試合後のホルヘ・サンパオリ監督の言葉は彼の意思表明だった。

 アルゼンチン人指揮官は、リスクを孕んだ攻撃的哲学をチームに植え付けることに成功しており、その目的に適した選手たちを集めてきた。ナスリに絶頂期のプレーを取り戻させ、エヌゾンジやエスクデロといった選手たちも並外れたレベルの活躍を披露している。前述のガンソもチームに何を提供することができるかを示し始めた。今のセビージャは納得のパフォーマンスを見せ、楽しむことができている。次に期待されるのは清武だ。

 クロアチアのチームとの試合でセビージャでのチャンピオンズリーグ初出場を果たした日本人選手について、サンパオリ監督は試合後にコメントしている。「サッカーの面でキヨが過ごしてきたこの時期は、他の選手たちの状況の変化との兼ね合いの中で捉えるべきものだった」と述べる元チリ代表監督は、代表招集が清武にとって両刃の剣であったことを隠そうとはしなかった。

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