668分間も沈黙。モウリーニョはイブラ外しの決断を
マンチェスター・シティとチェルシーに敗れ、ワトフォードに足もとをすくわれた。超守備的なプランでリバプールから勝点1をもぎとったとはいえ、ストーク・シティとバーンリーを崩しきれなかった。10節を終わって4勝3分3敗。マンチェスター・ユナイテッドが苦しんでいる。
対戦相手を踏まえれば、シティ戦とチェルシー戦は“最低限”の許容範囲だ。しかし、計9ポイントを取ってしかるべきワトフォード、ストーク、バーンリーを相手にわずか2ポイントという実状に、世界中のサポーターがフラストレーションを募らせている。「特効薬はないものか!?」
コンディションが上向かずに先発から外れたウェイン・ルーニーに続き、ズラタン・イブラヒモビッチにも厳しい処置が必要だ。3節のサウサンプトン戦で2ゴールを奪った後、668分間も沈黙が続いている。チャンスは訪れるものの、シュートをGKにぶつけたり、枠に飛ばなかったり……。しかも34歳という年齢が災いしているのか、スプリントする回数が少ない。当然、プレーエリアが限られ、対戦相手は的を絞りやすくなっている。
イブラヒモビッチの代理人を務めるミーノ・ライオラは狡猾で、契約書には「年間の試合出場数」が明記されているかもしれない。したがって、ジョゼ・モウリーニョ監督ですら「アンタッチャブル」の恐れはあるが、極度の不振に陥ったイブラヒモビッチをこのまま起用していると、上位との差は広がるばかりだ。いま、彼は戦力になっていない。素早い対応が望まれる。