ルヴェン・ヴェーゾと額を突き合わせて罵り合うネイマール【写真:Getty Images】
最近は奔放さばかりに注目が集まるネイマールが、新たな騒動を巻き起こしている。先月29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第10節のグラナダ戦の終了直後に事件は起きた。
ネイマールは試合を終えてロッカールームに引き上げる際、自分の前の階段を歩いていたグラナダのDFルヴェン・ヴェーゾを上から突き飛ばした。これは中継の映像にも証拠が残っており、後ろから押された選手は階段を転げ落ちていった。
2人は試合終了直前から揉めていた。1-0で勝っているにもかかわらず、ネイマールがグラナダの選手に遅れぎみで強烈なタックルを見舞ったことにルヴェン・ヴェーゾが激怒。両者はおでこを突き合わせて罵り合うなど、周囲の選手たちが止めに入らなければ乱闘になりかねない一触即発の状態になっていた。
また、ネイマールはルヴェン・ヴェーゾに対して繰り返し暴言を吐いていたことが読唇術によって明らかになっている。スペインのテレビ局『ラ・セクスタ』が放送した番組の中でブラジル代表のエースが、日本語に直訳すると「尻を出してどっか行け!」「お前は売春婦の息子だ!」という意味のスペイン語を発していたことが暴露された。
これらの言葉は英語では「Fワード」に近い意味であり、相手を侮辱する際に使われる。ネイマールはかなり汚い言葉でルヴェン・ヴェーゾを罵っていた。
階段から突き落とされたルヴェン・ヴェーゾは反撃に転じ、立ち上がると上にいたネイマールを突き倒して尻餅をつかせた。それでも世界最高峰のスター選手が試合中のトラブルをピッチ外に持ち出し、先に手を出したことに非難が集まっている。
バレンシア戦では相手サポーターによって投げ込まれたペットボトルに派手な“演技”で倒れこんだ姿が話題になり、過剰な反応が議論を呼んだ。プレー面以外の話題が絶えず、問題児化しつつあるネイマールはその精神的な未熟さを克服することができるのだろうか。
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