ロナルド・デ・ブール氏【写真:Getty Images】
セリエAのインテルは現地時間1日、フランク・デ・ブール前監督の解任を発表した。オランダ人指揮官の双子の弟であるロナルド・デ・ブール氏は、兄が不振に終わった理由はクラブにもあると主張している。蘭メディア『ブロー・スポーツ』で話した。
F・デ・ブール前監督は、今季開幕直前の8月9日にインテル指揮官に就任した。しかし、結果を残すことができず、今月1日に解任が発表されている。
R・デ・ブール氏は兄の解任について、「もちろん残念だ。フランクも続ける意思を持っていたが、そうはいかなかった」と嘆いた。
成績が十分でなかったことは理解している。「フランクはチームを構築することができなかった。自分自身をしっかり見つめなければいけない」と、R・デ・ブール氏は受け入れた。それでも、「チームはフィジカル面で準備ができていなかった。チームには出すべきだったかもしれない選手が7、8人いたが、さらに2人が入った。その中にはガブリエウ・バルボサもいたよ」と付け加えている。
8月30日に決まったガビゴルことガブリエウ・バルボサの獲得は、連日大きく取り上げられた。リオデジャネイロ・オリンピックで活躍した若きブラジルの才能を、王者ユベントスとの争奪戦を制して獲得したことで、新生インテルの野心を周囲にアピールした格好だ。
しかし、これはクラブ主導の補強だったそうで、F・デ・ブール体制ではほとんど起用されていない。R・デ・ブール氏は、「フランクに補強の発言権はなかった。ガブリエウの加入は驚きだった。要するに、一方はサッカーのことだけに集中したいと考えていたのに、ほかの人たちはビジネスだったんだ」と明かし、「我々はインテルのことを素晴らしいクラブで、フランクに合うと考えていたのだが、それは正しくなかったようだ」と、苦言を呈している。
シーズン開幕前にロベルト・マンチーニ氏と決別し、新監督を迎えることを決めたインテル。夏の“ギャンブル”は、誰にとってもプラスとはならなかった。
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