カンボジア代表FWチャン・ワタナカ【写真:Getty Images】
J3の藤枝MYFCに、カンボジア代表FWチャン・ワタナカが練習に参加すると同国メディア『クメール・タイムズ』などが報じていたが、フットボールチャンネル編集部の取材に対してクラブ側がこれを認めた。
参加期間は今月2日から7日までとなっており、加入を前提としたトライアウトではなく、あくまでも練習参加だという。しかし、パフォーマンス次第では加入の可能性もゼロではないようだ。
今月で21歳になるワタナカは、国内から非常に高い評価を得ている若手選手のひとり。「カンボジアのメッシ」「カンボジアの至宝」とも称され、ワールドカップアジア二次予選では日本代表との試合にも出場している。
欧州ビッグクラブを含めた世界中のスカウトも利用している『Wyscout』が集めたデータによれば、ワタナカは右サイドから細かいタッチのドリブルを得意とする左利きのアタッカーだ。
自らゴールを狙うこともできる一方、相手DFを引き付けてパスを出すなど味方選手を生かすこともできる。また、FKも持ち味のひとつで、正確なキックを持ち合わせている。
Jリーグは2013年5月にカンボジアリーグとパートナーシップ契約を締結するなど繋がりを深めている国のひとつである。2016シーズンからのJリーグ規定では、カンボジア人選手はリーグ戦において外国籍枠とは異なる「AFC枠(アジア枠)」または「Jリーグ提携国枠」の選手として出場できる。なお、AFC枠とJリーグ提携国枠は同時に使用することはできない。
今回の練習参加は加入前提ではないとクラブ側は明かしているが、もし加入となればJリーグ史上初のカンボジア人選手となる。
(取材・文:今関飛駒)
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