新戦力のテストが可能な親善試合。1人目はもちろん……
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表は11月11日にカシマサッカースタジアムでオマーンと親善試合を行い、15日には埼玉スタジアム2002でW杯最終予選のサウジアラビア戦に臨む。
就任時から取材を続けてきて1年半が経過。主力の固定化が進んでいるが、アルジェリア代表のチーム作りを見ても、段階的に新戦力を組み込むタイプの指揮官だけに、親善試合からスタートする今回はその好機とも考えられる。
新しい選手のテストという意味でも期待はかかるが、前回の「我々の海外組が12人ほど出ていない」という状況よりは好転している代表主力選手が多い。「先発をずっと取れなかったらかなりの問題。3ヶ月、4ヶ月ずっと取れなかったら、全く違う問題が起きる」と語った指揮官も大幅なメンバー変更は考えていないかもしれない。
とはいえ、現在の状況で新戦力が入り込む余地は当然ある。その1つはFWだ。オーストラリア戦では本田圭佑が4-4-2と4-1-4-1を併用するようなシステムで1トップ気味のポジションを担ったが、ゴールゲッターとして信頼できる選手を確立できているわけではない。
もちろんシュトゥットガルトで初ゴールを決めた浅野拓磨やレスターで出場機会を取り戻している岡崎慎司は既存戦力としているが、前線に深みを出せる大型FWの存在はハリルホジッチ監督の求めるところ。その最有力候補は噂にもあがっている【大迫勇也(ケルン)、1人目】だ。
ケルンで主に4-4-2の2トップで起用される大迫だが、ハリルホジッチ監督は彼がセカンドアタッカーの役割を担っていると認識しているようだ。実際ケルンのシュテーガー監督も1トップの採用時は大迫をサイドに配置しており、2トップは強靭さを売りにするアンソニー・モデストとのセットで考えられている部分もある。