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「君は日本の象徴だ」。フランクフルト監督、長谷部を宮本恒靖に重ねて絶賛

text by 編集部 photo by Getty Images

長谷部
長谷部誠【写真:Getty Images】

 ブンデスリーガ1部のフランクフルトで本職の守備的MFではなく、センターバックとして新境地を開拓した長谷部誠をチームの首脳陣が揃って絶賛している。独『ビルト』が伝えた。

 長谷部はこれまでサイドバックの経験こそあったものの、屈強な選手の多いドイツでセンターバックを務めるのは今季が初めてだ。慣れないポジションにもかかわらず安定感抜群のプレーでフランクフルトの守備を引き締めている。

 この活躍にフランクフルトのニコ・コバチ監督は「彼に『君は日本の象徴だった宮本みたいだ。そして今は君が日本の象徴だよ』と言ったんだ」と明かした。

 コバチ監督は現役時代の晩年、ザルツブルクで元日本代表DFの宮本恒靖氏とともにプレーした経験を持っている。当時のことが記憶に刻まれており、長谷部のプレーぶりが身長176cmながらセンターバックとしてヨーロッパに挑戦していた宮本氏と重なるようだ。

 長谷部と宮本氏は日本代表のキャプテンという点でも共通しているが、フランクフルトのブルーノ・ヒュブナーSD(スポーツディレクター)は別の選手になぞらえてセンターバック初挑戦のベテランを称える。

「日本のベッケンバウアーだ」

 西ドイツ代表をW杯優勝に導くなどドイツの“皇帝”として知られるフランツ・ベッケンバウアー氏の姿を、長谷部のプレーの中に見たようだ。たしかにリベロ的な役割という意味では似通っていると言えよう。

 失点がかさんでいたフランクフルトは5バック気味の3バックを導入して長谷部をリベロ起用してから、無失点が続いている。指揮官やフロントからの信頼も厚く、しばらくチーム内で重要な任務を担うことになりそうだ。

【了】

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