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マンU、攻撃のタクト振るうマタ。放出候補から不可欠の存在に。リンクマンは誰が適任か

text by 小澤亮太 photo by Getty Images

マタを活かすために必要な存在

 レスター戦ではジェシー・リンガードとのパス交換からゴールを決め、フェネルバフチェ戦でも相手ディフェンスラインの裏に抜け出してPKを獲得。ゴールには繋がらなかったが、今回のバーンリー戦でもイブラヒモビッチへ決定的なスルーパスを通した。

 マタに決定的な仕事に専念をしてもらうためにディフェンスラインとマタを繋ぐリンクマンの存在が重要となる。ユナイテッドは今シーズン主に4-2-3-1か4-3-3のシステムを採用しているので、中盤の中央には3人がいることになる。そのうちの2人はマタとポール・ポグバで埋まっている。残りの1枚に誰を選ぶのかという選択である。

 レスター、バーンリー戦ではエレーラ、フェネルバフチェ戦ではマイケル・キャリックが起用された。キャリックは年齢的な面もあり、フル稼働は難しくなっているが、確かな戦術眼と縦パスは未だ健在。ベンチに座っているウェイン・ルーニーもこのポジションでプレーでき、ディフェンスラインの怪我人が戻ってくればブリントの起用も可能だ。いずれの選手も正確なショートパス、ロングパスを出すことができる。また、アウェイでの守備に重きを置く試合ではマルアン・フェライニやモルガン・シュナイダルラン(出場機会を得られていないが)という選択肢もある。

 GKのダビド・デ・ヘアの足元の技術も確かなだけに、最終ラインからボールを引き出しマタにいい形でボールを配給する”3人目の中盤”の選手の役割は、ユナイテッドが得点を増やしていくために重要な役割を果たすことになる。

 マタにいいボールが入ったあとの局面ではサイドアタッカーが鍵を握る。両サイドアタッカーにはリンガード、アントニー・マルシアル、マーカス・ラッシュフォードが主に起用されてきた。アシュリー・ヤングも控えており、シーズン当初はルーニーもこのポジションで起用されていた。

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