マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドで出場機会が減少しているウェイン・ルーニーは、メジャーリーグサッカー(MLS)へ移籍する可能性もあるのではないかと噂されているが、元アメリカ代表DFのアレクシー・ララス氏はルーニーの獲得がアメリカのクラブにとって有効な投資となるかどうかは疑問だと主張している。30日付の英紙『ザ・サン』が伝えた。
ユナイテッドのエースとして長年不動の存在だったルーニーだが、今季から就任したジョゼ・モウリーニョ監督のもとでは厳しい状況に置かれている。先発を外れる機会も増えてきたキャプテンは、ユナイテッドを離れることになるのではないかとの憶測もある。
有力な移籍先候補のひとつに挙げられるのがMLSだ。特に、元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードがロサンゼルス・ギャラクシーを今季限りで退団することになれば、ギャラクシーが新たなスター選手としてルーニーの獲得に動く可能性があると報じられた。
だが、ギャラクシーの元ゼネラルマネージャーであるララス氏は、ルーニーがMLSで“給料泥棒“になりかねないという懸念を述べている。「スティーブン・ジェラードへの投資から、あまり成果は得られなかった。ルーニーはジェラードより5歳若いとはいえ、MLSに多くをもたらすことができるだろうか?」と疑問を呈した。
ジェラードのもたらした好影響は「限定的」であり、「10年前と同じ選手ではない」ルーニーも同様となる可能性があるとララス氏は主張。「ビバリーヒルズに住むのは素晴らしいが、ピッチ上でのパフォーマンスが伴わなければ金を盗んでいるだけだ」と厳しい言葉を向けている。
ユナイテッドに加入して13シーズン目を迎えているルーニーは、今季プレミアリーグ開幕から第5節までは先発出場。だがその後は先発を外れ、リーグ戦の最近5試合は負傷欠場した1試合を除いて全て交代出場となっている。
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