マンチェスター・シティのヤヤ・トゥーレ【写真:Getty Images】
マンチェスター・シティのMFヤヤ・トゥーレの代理人は、ジョゼップ・グアルディオラ監督が同選手を冷遇するのは”個人的復讐”のためだとして非難している。29日付の英紙『ミラー』が伝えた。
昨シーズンまでシティの主力として活躍し、チームの成功に大きく貢献してきたY・トゥーレだが、今季から就任したグアルディオラ監督からは戦力外の扱いを受けている。チャンピオンズリーグの登録メンバーからは外され、今季の公式戦では1試合にしか出場していない。
両者の冷え切った関係の中心にいるのが、代理人のディミトリ・セルク氏だ。グアルディオラ監督は、セルク氏からの監督批判に対して怒りをあらわにし、同氏からの謝罪がない限りはY・トゥーレに出場機会を与えることはないと9月に明言した。
セルク氏に謝罪を行う意志は全くないようだが、それ以前にグアルディオラ監督やチキ・ベギリスタインSD(スポーツディレクター)と連絡すら取れない状況だという。謝罪ではなく話をするために両者に電話をかけたりメールを送ったりしたものの、全く返答がないと主張している。
「私が考えているのは、直接話をすることだ。マンチェスター・シティとヤヤにとって最善の形で前進する方法を探ることだが、沈黙しか得られなかった」とセルク氏。グアルディオラ監督は謝罪を受け付けようとすらしていないとして非難を繰り出した。
根本的な原因は、過去の因縁にあるとセルク氏は考えている。「ペップは自らのエゴで、シティの利益にならない決断を下している。何が問題なのかは分かっている。ペップがヤヤをバルセロナから追い出した時、私は彼を批判した。これは彼の復讐だ。個人的なものであり、プロフェッショナルなものではない」
Y・トゥーレだけではなく、同じくシティの功労者であるGKジョー・ハートやMFサミル・ナスリに対してもグアルディオラ監督は不当な扱いをし、若い選手たちだけを手元に残しているとセルク氏は指摘。「ペップは一人前の男たちではなく、非常に若い選手たちと一緒に仕事をすることを望んでいる。子供のようにコントロールできるからだ」とシティ指揮官を批判した。
ハートやナスリはシティを離れ、それぞれトリノとセビージャへいずれも期限付きの形で移籍している。Y・トゥーレもこのままシティを去ることになるのだろうか。
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