CS出場が確定している両チーム
明治安田生命J1リーグ1stステージを制したのは鹿島アントラーズだった。12勝3分2敗で乗り切り、失点は最少の『10』と鹿島らしさを披露しての優勝だった。
ところが2ndステージは煮え切らない戦いが続く。連勝し、調子を上げてきたかと思えばあっさり連敗を喫してしまう。前節のFC東京戦は持ち味であるはずの攻守の切り替えで相手に上回られ敗戦。1-2ではあったが、スコア以上の完敗だった。
川崎フロンターレは前節、サンフレッチェ広島に2-0で勝利。前半のパフォーマンスには不安が残ったが、それでも結果的には完封勝利。内容に課題を残しながらも勝ち点3を積み上げられるのは、彼らの力を表しているといえるのではないか。
今シーズン限りで風間八宏監督の退任が決まっている。チームに攻撃サッカーを植え付け、中村憲剛、大久保嘉人といったベテランを1ランク上のステージへと導き、小林悠はもはやチームのエースと呼べるまでに成長した。ピッチ上で表現するサッカーは常に魅力的だったが、今はそこに結果がついてきている。リーグの覇権を握るには今シーズンがベストのタイミングだろう。
両者の対戦は常に見ごたえのあるものだった。現在の勢いという面では川崎に分がありそうだが、白熱必死なのは間違いない。
このままシーズンが終われば、チャンピオンシップ準決勝はこの2チームの対戦となる。いいイメージを持ってCSに向かうためにも、今節の直接対決はどちらにとっても勝利が欲しいところだ。