中断されたペスカーラ対アタランタ戦【写真:Getty Images】
現地時間26日に行われたセリエA第10節のペスカーラ対アタランタ戦で、試合中に発生した地震によりプレーが一時中断されることになった。26日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えている。
20時45分キックオフの試合に先立ち、19時11分にはイタリア中部でマグニチュード5.4の地震が発生していたが、ペスカーラでの試合は予定通り開催された。だが前半30分あまりを過ぎた21時18分には、マグニチュード5.9の地震が再び発生した。
主審はすぐさま試合をストップし、安全確認にあたった。一部の観客はスタンドから避難する動きを見せたが、試合は約2分後に再開。強い雨も降り始め、ある種異様な雰囲気の中で前半の残り約15分間が進められた。
選手たちは、揺れ自体には気が付いていなかったようだ。ペスカーラのDFウーゴ・カンパニャーロは「僕らは動いていたので、その時には何も気付かなかった」とコメント。アタランタのDFマッティア・カルダーラも「ピッチ上では何も感じなかったが、ベンチが揺れていたとチームメートが言っていた」と話している。
イタリア中部では今年8月に、マグニチュード6.2の地震が発生して約300人の犠牲者を出す大惨事となったことが記憶に新しい。今回の地震でも家屋が倒壊し、負傷者が出たと伝えられている。
なお、試合は1-0でアウェイのアタランタが勝利。ナポリやインテルも撃破してここ5試合で4勝1分けという好調ぶりで、一気に6位まで順位を上げている。
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