ガンバ大阪のU-19日本代表MF堂安律【写真:Getty Images】
10月27日に行われるAFC U-19選手権バーレーン2016の準決勝で、ベトナムと日本が激突する。ベスト4に進出し、既にU-20ワールドカップ出場権を獲得している両チームだが、ベトナムでは次の対戦相手である日本のある選手に注目が集まっている。
その選手とは、ガンバ大阪所属のMF堂安律だ。準々決勝タジキスタン戦で2点目を決めて勝利に貢献した堂安だが、注目される理由はその名前にあった。
日本でもかなり珍しい苗字の堂安であるが、これをアルファベット表記の「DOAN」で目にしたベトナム人の多くが越僑(在外ベトナム人)と誤解した。ベトナムには「Doan」という苗字があるため、無理もないことだ。
ベトナムメディア『Bongda+』は堂安の出自を調べたが、漢越語(ベトナムは中国支配下の時代は漢字文化圏だった)に直した場合、Duong(堂)・An(安)であると分析し、「Doan(段)」ではないと説明した。
ちなみにこの「堂安」という苗字は、1億2000万の人口を有する日本にあって僅か130人程度しかいないとされ、分布としては兵庫県、奈良県、和歌山県の近畿地方に集中。堂安も兵庫県尼崎市出身だ。
堂安は、宇佐美貴史や井手口陽介らを輩出したG大阪の下部組織出身。イングランド・プレミアリーグの名門チェルシーやオランダ1部のPSVアイントホーフェンが獲得に興味を持ったとされる逸材でもある。
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