無冠の日々に終止符を打った浦和
長い長い時間だった。正確に数えるなら3258日間。だが浦和レッズは10月15日にルヴァンカップを勝ち取ったことで無冠の日々に終止符を打ち、日本最大のビッグクラブとして新たな成功の時代の幕開けを告げることができた。
去年のJ1ファーストステージ制覇を考慮に入れるのはやめておくとして、レッズが本物のトロフィーを最後に手にしたのは、2007年にACL優勝を成し遂げた時だった。準々決勝から参加した今回のルヴァンカップでのタイトル獲得は、アジア最高のクラブとして戴冠することとは少々意味合いが異なるとはいえ、ガンバ大阪をPK戦で下した勝利のインパクトは過小評価すべきものではない。
李忠成のファーストタッチによる得点でスコアは1-1となり、試合は延長戦へ、そしてPK戦へともつれ込んだ。チームの10年ぶりの国内タイトル獲得を助けた男は、試合後のミックスゾーンで安堵した様子を見せ、ミハイロ・ペトロヴィッチも含めたクラブの全員の肩から重荷が取り除かれたことを感じさせた。
「これまで(浦和がタイトルにあと一歩手が届かなかったのは)何が原因だったのか分からないですが、今日はそれが変わったと感じています。ミシャは“シルバーコレクター”だと言われていましたが、これでタイトルを獲得できました。最初の一歩さえ踏み出すことができれば、その後はもう振り返る必要はないはずです」