本田、ターンオーバーで今季リーグ戦初先発へ
「ユベントス戦から48時間では、神経組織は許容量を取り戻していない。可能ならば、各ポジションで一人は選手を代えたい。各ポジションで2人以上はさすがに無理だけどね」
24日、ジェノア戦(現地25日)の前日会見で、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はそう発言し、ターンオーバーの実施を予告した。
22日のユベントス戦で、ミランはハードワークの得意な相手を全力疾走で封じて競り勝った。それぞれが、戦術上の役割を集中してこなした末にもぎ取った勝利だった。こうした試合の後では、体力面でもさることながらメンタル面での疲労の方が心配されるという。以前、モンテッラ監督はターンオーバーについて「選手は基本的に1シーズンもつためのフィジカルを作るから、連戦自体は大丈夫。ただメンタル面での疲労は、注意してマネージメントしなければならない」と語っていた。
そして、このターンオーバー制の実施により、本田圭佑が先発起用される可能性が高いようなのだ。
もちろん冒頭のモンテッラの発言だけでは、起用されるのが本田だという証拠にはならない。しかしその後の情報によれば、直前練習で本田が3FWの一角としてテストされたという。ターンオーバーの対象になるのはスソ。つまり右ウイングとして本田が起用されそうだ、ということである。
アウトサイドを基本のポジションとして左足をゴール方向に向け、外から中を意識してチャンスを作るのがスソのプレーだ。4-3-3の戦術を維持する場合、戦術的にこれを置き換えられるのは、現状では本田しかいない。
ちなみに前節のユベントス戦で、当初4-2-3-1の右サイドハーフとして起用されたのはアンドレア・ポーリだったが(のちにボランチへポジションを移動)、彼はMFの一角に入るか、サイドバックとして起用されるのではという情報もある。