パリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティ【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)に新たな不協和音か。交代を命じられたMFマルコ・ヴェッラッティが、ウナイ・エメリ監督に対し不満の意を表したことが話題を呼んでいる。23日、スペイン紙『アス』が報じている。
現地23日に行われたPSG対マルセイユの一戦、60分にエメリ監督は1枚目の交代カードとして、ブレーズ・マテュイディを投入。これに代わりベンチに下がったのが司令塔ヴェッラッティだった。この交代に不満のヴェッラッティは、ベンチに戻るなり、チームスタッフに「これは何だ?俺のパフォーマンスは悪かったのか?監督は俺が悪いと言っていたのか?」とぶちまけ、興奮状態だったという。
一方のエメリ監督はこの交代について「選手はプレーしたいものだし、怒りはもっともだ」と理解を示しつつも、「私はチームにとってベストと思う決断をしている」と述べている。
リーグ5連覇を狙うフランスの絶対王者PSGは、第10節終了時点で首位のニースから勝ち点差6の3位と出遅れている。先日には、エメリ監督も仏紙『ル・パリジャン』に「尊敬を得ていれば、選手は私の言う事に耳を傾けるものだが、ここではまだそれを勝ち獲れていない。セビージャでヨーロッパリーグを3連覇できたのも、選手の信頼を得ていたからだ」と語っていた。
今季レアル・マドリーから移籍してきたFWヘセも起用法に不満を漏らしており、今回のヴェッラッティの件がさらにチーム内に不協和音を呼んでしまうのだろうか。エメリ監督の選手掌握術がPSG浮上のカギを握りそうだ。
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